車載Wi-Fi(DCT-WR100D)とFire TV StickをNV350キャラバンつけた話

DCT-WR100Dの走行判定の仕組みDIY

トランポとして、遠征・車中泊などに大活躍中のNV350キャラバンにPioneerの車載Wi-FiルーターDCT-WR100Dとamazon Fire TV Stickを取り付けました。

結果は大正解!移動中の退屈な時間も動画などのエンタメを無制限で楽しむことができるようになりました。実測の通信速度や走行判定の仕組みについても調べてみました。

車内ででWi-Fi使い放題
車内でWi-Fi使い放題!

車載Wi-FiとFire TV Stickで車内エンタメ環境を構築

今回購入したのはパイオニアの車載Wi-Fiルーター DCT-WR100Dと、amazon Fire TV Stick(第3世代)の組み合わせ。

この車載Wi-Fiルーターにはあらかじめドコモ回線のSIMが内蔵されていて、12Vのシガーソケットに差し込んでオンラインで回線契約をすればすぐにWi-Fiが使えるというすぐれもの。

さらにAmazon Fire TV StickをナビなどのHDMI端子に繋げばWi-Fi経由で無制限に音楽や動画、ポッドキャストが通信できるようになるんです。

Fire TV Stickは音声認識のリモコンも付属しているからとても便利。アレクサを使った音声認識で操作することもできるし、リモコンのボタンで操作することももちろん可能。

今回、エンジンを切った時にも使えるようにカーナビのアクセサリ電源(下図のACC+)を分岐してシガーソケット電源を繋げてWi-FiルーターとFire TV Stick用のUSB電源をつなぎました。これでスイッチひとつでナビ、Wi-Fiルーター、Fire TV Stickの電源をサブバッテリー経由に切り替えることができます。

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サブバッテリー関連の紹介記事はこちら。

車載Wi-Fiルータの通信料金は1年契約の場合12000円(税別)で月当たり1000円と、使い放題にしては料金がかなり抑えられています。

ただし、Wi-Fiが使えるのは基本的に走行時のみで、エンジン始動から30分停止、または停車後60分経過すると自動的にWi-Fiがオフになる仕組みになっています。おそらく、本体内部に加速度センサーがあり、走行/未走行を判定しているのだと思われます。

この走行判定による制限(移動中以外は利用が制限される)があるからこそ、月額1000円でデータ使い放題が実現されているのでしょうね。

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走行判定の仕組みついて調べてみた(加速度センサーと12V電源)

停車時の接続制限について、エンジンON後30分、停車後(エンジンON)60分でWi-Fiがオフになると記載されています。この仕組みについて深掘りしてみました。

DCT-WR100Dの走行判定は加速度センサー、エンジンON/OFFは12V電源の供給/遮断により判定されているようです。実際には下のようなイメージになります。

停止時のWi-Fi使用に関しては、加速度センサーによる停止判定の後、停止判断後60分はWi-FiがON。その後は、電源遮断の回数をカウントしていて、1回目遮断後の電源再供給時のみ30分間Wi-FiがONになるようです。従って、走行しないままエンジンを止め(電源供給を止め)、再始動(電源供給ON)してもWi-FiはONにならず、走行判定されて初めてWi-FiがONとなります。

この走行判定の仕組みを逆手に取り?停止中の60分、30分制限時間を最大限活用できるツールが下に紹介したエーモンのタイマソケットです。

車載Wi-Fiルーターのメリットは?

1. エンジンONと同時にデータ無制限で動画や音楽のエンタメが楽しめる

これが一番大きいです。スマホのテザリング経由でもFire TV自体は使えるんですが、そのためにはいちいちテザリングを有効にしなければならないし、動画視聴ではスマホのデータ容量を多く消費してしまいます。一方、車載Wi-FiだとエンジンONと同時にデータ容量を気にせずに(一部制限はあるものの)動画などのコンテンツを楽しめるようになります。

※もちろん、運転中は画面を凝視してはいけません

2. スマホもWi-Fi経由でデータ節約

この車載Wi-Fiルーターは同時に5台まで接続できるのでスマホのデータ通信量も節約できます。

車載Wi-Fiルーターは車中泊に使える?

DCT-WR100Dは車中泊での使用については、加速度センサーによる走行判定の制限があるため、向いているとは言えません。基本的には移動中に無制限でネット接続ができる端末と割り切った方が良さそうです。

車中泊での使用をメインに考えた場合はUSBスティック型のモバイルWi-Fiルーター+データ通信SIMでの組み合わせの方が使い勝手が良いと思われます。ただ、データ通信SIMの場合は使用量の制限がある場合が多いので、WR100Dと比較して一長一短ですね。

DCT-WR100Dモバイルルーター+データ通信SIM
データ容量無制限制限ありが多い
(3日間10GB制限など)
データ通信基本走行中のみ
(停車後60分は使用OK)
いつでもOK(停車中、走行中)

車載Wi-FiとFireTVstickの使い勝手は?

起動時間は?

電源を入れてWi-Fiが使えるようになるのに約30秒。Fire TV Stickは第三世代のもので約45秒ほどです。ナビの起動にも20秒ほどかかるので自分の環境だとさほど気になる時間ではなかったです。

起動するとこんな感じです。

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通信速度を実測

午後9時ぐらいの測定で下りが約20Mbps。動画を見るには十分な速度でした。

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設置場所はキャラバンのセンターコンソールの隅っこで、ルーター、FireTV Stick共に手のひらサイズです。

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リモコンを使ったFire TV stickの使い勝手が最高

Fire TV stickにはBluetoothで接続される専用リモコンが付属しています。これが車載で使う上ですごく使い勝手が良いんです。

専用リモコンのメリット

  • Bluetooth接続なので確実に反応する
  • 手元で全ての操作が行える(タッチパネル上での操作よりも快適)
  • Alexaボタンとマイクが付いているので車内の騒音下でも精度良く反応してくれる

などが挙げられます。Youtube、Amazon music、Amazon prime videoそれぞれで声で呼び出したり検索したりできるので、めちゃめちゃ重宝します。

まとめ

以上のように、車載Wi-FiルーターとAmazon Fire TV stickを導入すれば長時間の運転などでも飽きることなく音楽や動画のエンタメを楽しみながら移動することができます。また、DCT-WR100Dの通信速度も20Mbpsほど出ることから、Fire TV stickと同時にスマホやゲームをネット接続しても特に不具合もありません。

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