日高2daysエンデューロに参戦(その3)

KTM 150xc-w

HTDE Day1の続きです。

 HTDE Day2は雨とともにスタート

Day2は6時に起き、窓を開けたところ曇ってはいるものの少し青空も見えていました。「ひだかくるみちゃんハウス」を出て会場のひだか高原荘に向かいます。

現地に着くと少しずつ雲行きが怪しくなり、スタート直前には雨が降り出し、承認クラスの時刻になると本ぶりの雨となりました。

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雨対策は何もしていなかったので、とりあえずスタート前に空気圧を落とすことを忘れないようにしてパルクフェルメ・イン。

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もうアクションカムのレンズにも水滴つきまくり

雨が降ってきたからにはもうしょうがない。ドライコンディションとマディコンディションの2つが楽しめて良かったんだと気持ちを切り替えてレーススタート!

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ゲレンデクロステストのはずがバイク押し大会!ほとばしる雨、降り積もる土!

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ちょっとした地獄絵図の様相を呈しながらも、ゴリゴリと進んでいきます。

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昨日はTC1までのルートはなんでもなかったのに今日は全然ちがう!

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そして昨日より5分以上遅れてTC1に到着

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TC1以降、カメラのレンズの曇りがひどくなり撮影を中断したのでDay2の映像はここまでです。

この先何が起こったかというと、二度にわたるガソリン切れです。

一度目はTC5のガソリン補給所の300mぐらい手前。ここではタンクの底にわずかにたまったガソリンをキャブに入れるため、フロントタイヤを橋の欄干に持ち上げて無理やり流し込んでギリギリでTC5にチェックイン。そこで携行缶のガソリン5Lを補給。

二度目は最後のチェックポイントであるTC7手前400mぐらいの林間。もうフロントタイヤを持ち上げる力もなく、バイクを押してゴールを目指すなどさんざんな目にあい、何とかゴールしたのでした。

ゴールまでの押しの道のりではいろんな方に声をかけてもらい、感謝で一杯です。気持ちも完全に萎えて顔が死んでました。ろくにお礼もしないままとなり申し訳なかったです。

HTDEのような距離のあるレースでは適切な燃料補給についても自己責任で管理しないといけなかったとつくづく痛感した二日目でした。

レース結果

二日目は散々なトラブルを引き起こしてしまい、バイク押しのせいで13分のペナルティを食らってしまったにも関わらず、総合成績2位を獲得しました!

賞品は木製のトロフィーと、一等日高昆布、そしてキャップの3点です。トロフィーよりも日高昆布が目立っていますが、HTDEが刻印された木製トロフィーはとてもうれしい!

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レースサポートをしてくれたダートバイクZIMの社長とのぞみちゃん、ありがとうございます。

 

クラス別でどれぐらいのタイム差が出てる?

 このように2位を取って少し浮かれた気分になっていたんですが、ボクらのクラスってIAライダーと比べてどれぐらいのタイム差が出てるんだろう?と気になったのでそれぞれのクラスのトップ3のそれぞれのテストリザルトの平均値を比較してみました。
 
 こちらはDay1のそれぞれのテストコースの通過タイム比較です。クラス別にみると、承認クラス以下は通過タイムが大幅に遅くなり、IA~NBは差は小さい印象。
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 IAの通過時間と比べてみると、IB, NA, NBはIA比で10%遅いぐらいで大きな差はない一方、BではIA比120~140%、ボクが参加したCでは140~155%と大差がついていることがわかります。
 
 これを見ると、NBクラスのタイムは努力次第で何とか近づけることができるのに対し、それ以上を目指すには本当にミスも許されないシビアな戦い方が要求されることがわかります。
 
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まずは、NBクラス相当のタイムが出せるように日ごろの山遊びでも意識したいところですね。
 

九州・山口から日高にでるために必要な費用は?

 バッサリと費用を計算してみました。
 
ナンバー取得&保安部品:約15万円
トランポ輸送費:約5万円~10万円(相乗りの台数による)
移動費(飛行機、レンタカー)、宿泊費:8~10万円
整備費用:約3~10万円(整備の度合いによる)
タイヤ、マットなどの備品:約5万円
 
 すでにナンバー取得済みのバイクでレース整備も自前の場合は10万円台、更にナンバー取得+保安部品を取り付ける場合には+15万円がかかります。
 
 この金額を高いとみるか安いとみるかは人それぞれの感覚にはなりますが、今回の日高での体験を考えるとこの金額の価値があったとボクは思ってます。 
 

最後に

 35回目を迎えるHTDEに初参戦し、4日間にわたるレースや日高での体験など非日常の素晴らしい体験ができました。山口ではあまり経験のできないハイスピードダート、沢渡りなどのダートバイクテクニックも日高に来たことでその幅が広がった気がします。結果承認Cで2位をとれてとてもうれしかったんですが、たとえ入賞しなくてもあり余る感動が日高にはありました。
 
 ちょっと悔しかったのは長距離移動における燃料補給を甘く見ていたこと。150xc-wの特性を把握してないといけないところを何も考えずにお任せにしてしまったせいでゴール付近では迷惑をかけてしまいました。
 
 来年も余裕があれば行きたいですね。HTDEに興味がある皆さんも、もし行くか行かないかを迷っているようであればぜひ参戦してほしいです。絶対に後悔しないと思います。
 
 最後にHTDEの運営の皆さん、参加者のみなさん、ダートバイクZIM関係者の皆さん、ひだかくるみちゃんハウスのオーナーさん、本当にありがとうございました!
 

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